社会人になった一人暮らしの家族が家出、失踪してしまったら、どうすれば良い?

社会人になった一人暮らしの家族が家出してまった、そのとき……

成人し、社会人ともなれば、立派な大人です。しかしながら、ある日突然失踪してしまうことがあります。

実家暮らしの場合、すぐに家出に気が付きますが、一人暮らしをしている社会人の場合、「電話に出ない」・「無料通信アプリに連絡をしても既読がつかない」などの状況が重なり、家出が発覚することが多いようです。

では、一人暮らしの大人や、社会人になった家族が家出をしてしまった場合、どのような対処をすれば良いのでしょうか?

また、社会人の家出には、どのような理由や背景があるのでしょうか?

 

社会人の家出の実態とは?

社会人の家出人の数とは……?

平成29年6月に警察庁生活安全局生活安全企画課から発表された「平成28年における行方不明者の状況」の「3 年齢層別」の表によると、行方不明者の総数は84,850人であり、そのうち成人の行方不明者数は66,600人です。

そして、成人の行方不明者ののうち、

 

20代は16,038人

30代は10,495人

40代は8,769人

50代は5,649人

60代は5,942人

引用:平成28年における行方不明者の状況」の「3年齢層別」

であり、トータル46,893人です。

※社会人のみのデータは存在しないため、新卒採用である20代から定年退職をする60代までをピックアップしています。

 

このように、実は家出人のほとんどが社会人の年齢であることがわかります。

 

家出人の発見数とは……?

平成28年中に発見された人数は、83,865人です。

その内訳は、以下の通りです。

 

・発見……36,428人

・死亡確認……3,771人

・帰宅等確認……35,892人

・その他……7,774人

引用:平成28年における行方不明者の状況」の「5所在確認状況」(1) 所在確認数 及び (2) 所在確認の態様、期間

※年齢別の発見数の開示はないため、全体の数のデータとなります。

 

多くの家出人がなんらかの形で発見されることがわかりますが、無事に帰宅するとは限らないということがこのデータからもわかります。

社会人の家出の場合、家出の理由によって、深刻さは変わりますので、まずは理由をはっきりさせることが重要です。

また一人暮らしの場合にはその家出に気づくまでが遅れてしまうことが多いのでより深刻な事態になりやすい傾向があります。

 社会人が家出をする理由や原因とは?

社会人が家出をするということは、失業などのリスクを負うことになりますので、家出をするにはそれ相応の理由や原因があると考えられます。

 

たとえば……

 

会社内での配置転換に不満がある

会社勤めをしていると、職種によっては異動がつきものです。その配置転換に不満があり、仕事が嫌になってしまうことで会社に行かなくなり、そのまま家出をしてしまうことがあります。

 

会社内でパワハラを受けている

会社内でパワハラを受けている場合、誰にも相談できず、精神的に追い詰められてしまい、家出という選択肢を選んでしまうことがあります。

 

会社がブラック企業で耐えられない

会社内でのパワハラ同様、会社がブラック企業であり、精神的に追い詰められてしまうことで家出をしてしまうことがあります。

 

会社でミスをしてしまい、ひどく怒られた

取り返しのつかないミスをしてしまったときや就職したばかり会社で怒られることに慣れていないと起きやすい家出です。一人暮らしをしている場合に多い傾向があります。

 

会社を辞めたことを家族に言えない

会社を辞めてしまったものの、家族に言い出せないため、家にいられずに家出をしてしまうことがあります。

 

会社のお金を横領してしまった

会社のお金を横領してしまったことがばれそうになったり、ばれてしまったりして、会社に行くと言い残し、そのまま姿を消してしまうことがあります。

 

事業を失敗してしまい、借金ができてしまった

債務の問題を抱えている場合、年末に失踪してしまうことが多い傾向にあります。

 

転職活動がうまくいかない

転職することがまったく珍しくない時代ではありますが、転職活動は決して簡単なものではありません。そのため、就職活動と同じく、転職活動で壁にぶつかってしまうこともあります。そうしたときに、現実から逃げるように家出してしまうことがあります。

 

ギャンブルで借金をつくり、返済できなくなってしまった

借金をしてまでギャンブルをしてしまい、返済の督促から逃げるため、家出をしてしまうことがあります。おとなしい性格であり、勤務態度も真面目であることが多いため、失踪するまで発覚しないケースが多いのが特徴です。

 

うつ病がきっかけ

うつ病が原因で家出をしてしまうことがあります。

家出をする前に、引きこもり気味であったり、仕事で追い込まれていたりするなど、うつ病の傾向が見られることがあります。

 

不倫相手と逃避行

愛人とともに失踪してしまうことがあります。

 

結婚を反対されている

結婚を考えている交際相手がいるものの、家族に結婚を反対されてしまっている場合、交際相手とともに姿を消してしまうことがあります。いわゆる、駆け落ちに近い家出です。

 

このように、社会人の家出は、多くの場合、物理的な理由ではなく、環境の変化や精神的なストレスによるものが理由や原因になっています。

社会人の家出のリスクとは?

社会人の家出には、未成年の家出とはまた違ったリスクがあります。

 

社会人の場合、すでに職に就いているため、長期の無断欠勤は失業につながります。

 

会社の就業規則によりますが、就業規則に行方不明などによる無断欠勤をした場合の規定があれば、その規定に則って退職扱いとなるでしょう。また、就業規則に行方不明などによる無断欠勤をした場合の規定がない場合でも、無断欠勤日から出勤及び勤務するという意思がないとみなされ、退職手続きが取られることがあります。

 

そのようなリスクを背負ってまで家出をするということは、よっぽどの理由があることが考えられます。

 

また、計画的な家出や自殺を考えている場合は、すでに退職届を提出し、会社を辞めていることもあります。

どちらにせよ、せっかく、就職活動を経て就いた仕事を失うといったリスクがあるのです。

 

社会人の家出人を探す方法とは?

社会人の家出を探す方法には、大きく分けて3つの方法があります。

 

自分たちで探す場合

~心当たりを探す~

自分たちで家出人を探す場合は、本人に連絡を入れ、心当たりを探しましょう。

社会人の場合は、借金や会社のお金を横領してしまったなどの金銭トラブルによる家出なのか、それ以外の家出なのかによって、多少行き先が変わります。

まず、借金などの金銭トラブルが原因の場合は、所持金が少ないことが考えられるため、行き先はあまりお金がかからない場所を選ぶことが多いでしょう。

たとえば、

  • 友達の家や知人の家
  • 安宿やカプセルホテル
  • 思い出の場所
  • 車(車中泊)
  • 野宿
  • ホームレスのいる場所

などです。

 

家出をして、宿泊するためのお金が捻出できれば、安宿やカプセルホテルなどに泊まることはできますが、そのお金もない場合は、ホームレスになることを選ぶこともあります。

また、最悪の場合、自殺につながることもあるので、注意が必要です。

 

~友人・知人に連絡をする~

社会人ともなると、交友関係も広くなっており、家族が知らない友人・知人が増えている可能性が高いと考えられます。ですから、知りうる友人・知人に連絡をするようにしましょう。何か手がかりをつかむことができるかもしれません。ただし、リスクとしては、家出が計画的であり、友人・知人がアドバイスや手助けをしていることがあります。

 

~会社に連絡する~

社会人が家出をした場合は、会社に出勤していない可能性が高いです。

そのため、失踪してしまったことを会社に連絡しましょう。また、会社でトラブルがなかったかなどの詳細を確認も併せてすることが必要です。

 

このように、家出人が行きそうな場所を中心に探します。

心当たりを探しながら、家出人に連絡を取り続けたり、交友関係に連絡を入れたりすることが必要です。

 

警察に行方不明者届を提出する場合

家出が発覚したときは、できるだけ早いタイミングで警察に行方不明者届を提出しましょう。ただし、社会人の場合は、事件性がないと積極的な捜査をしてもらうのは難しいという現状があります。

 

探偵事務所に家出調査を依頼する場合

探偵事務所に家出調査を依頼する場合、わかる範囲で家出人の情報をピックアップしておきましょう。直接相談することも可能ですが、まずは電話やメール、チャットなどの無料相談を利用し、家出調査の方法や料金体系や家出調査にかかる費用を確認することから始めます。

 

探偵事務所を選ぶときは、家出人が遠くまで行ってしまっていることがあるため、組織力のある探偵事務所を選ぶのがポイントです。

 

社会人の場合、経済力があるため、一気に遠距離移動をすることがあります。ですから、24時間体制で調査が可能であり、なおかつ、全国に支部があるような大手の探偵事務所に依頼すると安心できるでしょう。

 

まとめ

このように、社会人と言っても、時に心が折れてしまったり、現実から逃げたくなってしまったりして、家出をしてしまうことがあります。それは、成人の行方不明者が多いことからも明らかです。

「大人だから家出をしても大丈夫だろう」と思うのは危険です。思いつめてしまっている場合、最悪のケースとして自殺してしまうことが考えられます。そんな最悪な事態を避けるためにも、「いつか帰ってくるはずだ」などと思わず、迅速に家出調査をしましょう。

また、いくつになっても、家族が自分を心配して、探しに来てくれたという事実は本人にとっても嬉しく、その行動自体が家出の再発防止のひとつの抑止力として働きます。

再び、家出をしてしまわないように対策をすることも忘れずに行いましょう。